研究分担者 |
加藤 泰浩 東京大学, 大学院・工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40221882)
根建 心具 鹿児島大学, 理学部, 教授 (10107849)
清川 昌一 九州大学, 大学院・理学(系)研究科(研究院), 講師 (50335999)
鈴木 勝彦 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, グループリーダー (70251329)
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研究概要 |
オーストラリア北西部ピルバラ地域で採取された、約34.6億年前のチャート及び約32億年前のチャート/縞状鉄鉱層の陸上掘削試料を用いて、太古代の海洋環境(酸化還元状態・成層構造・海底熱水活動の影響・海水温度)及び微生物生命活動を制約することが、本申請研究の目的である。 平成20年度は、計画通り、約34.6億年前のABDP試料及び約32億年前のDXCL-DP試料を各々100試料程入手し、共同研究者らとともに、合計約200試料の岩石薄片試料を製作し、偏光・反射顕微鏡観察などを行い、基礎データの集積に務めた。さらに、高度分析用の試料として上記試料から選定し、粉末試料を制作した。 本研究は、研究代表者(山口)の従来の共同研究者らが同試料(約34.6億年前のABDP試料)を用いて行った関連研究(Hoashi et al.,2009;Primary haematite formation in an oxygenated sea 3.46 billion years ago)がNature Geoscience(2,301-306)に掲載される等、世界最先端で競争を行っているものであり、それと対をなす位置にいる本研究の意義は非常に高いと言え、世界に先駆けて成果を発表することがとても重要である。 また、研究代表者(山口)らは、本研究と非常に密接に関連する約32億年前のDXCL-DPの概要を論文発表した(Yamaguchi et al.,2009;Clues of Early Life:Dixon Island-Cleaverville Drilling Project(DXCL-DP)in the Pilbara Craton of Western Australia.Scientific Drilling 7,34-37)。 以上、研究開始1年目の成果としては申し分のない成果を挙げることができたと言える。
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