研究課題
基盤研究(B)
局所構造単位で結晶構造を整理する鉱物学に、中距離秩序構造という新しい研究視点が芽生え始めている。本研究では、特異な結晶化プロセスを経るため周期構造を達成できなかった潜晶質鉱物およびメタミクト鉱物など物質の変遷過程を凍結した鉱物(メゾスコピック鉱物)chrysocollaおよび合成naegiteを題材に、天然鉱物に潜む中距離秩序構造と結晶化プロセスの関係を解明した。そしてさらに、準結晶を晶出するZr-Pd系およびZr-Pt系非晶質合金を中心に、その結晶化プロセスとランダム構造の関係に関して研究を推進した。今研究成果は、本研究代表者が独自に開発した、高エネルギーX線回折、X線異常散乱およびreverse Monte Carlo法のドッキングによるAXS-RMC法の実施によってのみ得られる研究成果である。
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