| 研究概要 |
本研究は,最も初期の微惑星を形成していたと思われる炭素質コンドライト隕石(以下C隕石)の高温下での衝撃履歴を,隕石の観察および衝撃実験を通して解明することを目的とする。本研究では以下のことを行う。
(1)CK隕石は高温下において衝撃変成を受けたと考えられている。熱変成度の異なるCK隕石を,走査電子顕微鏡(SEM),電子線プローブアナライザー(EPMA),透過電子顕微鏡(TEM)で調べ,衝撃溶融物の鉱物学的性質を明らかにし,その形成要因を探る。
(2)C隕石の常温下・高温下での衝撃回収実験を行い,回収試料を観察・分析し,その衝撃効果を調べる。それによって衝撃効果と衝撃圧力の関係を明らかにし,C隕石の衝撃見積りの確立を目指す。
(3)上記の結果をもとに,C隕石母天体における衝撃変成履歴の総合的な解明を目指す。
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