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2009 年度 実績報告書

ダイヤモンド複合体アンビルによる鉄合金融体の超高圧下粘性測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20340154
研究機関(財)高輝度光科学研究センター

研究代表者

舟越 賢一  (財)高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 副主幹研究員 (30344394)

研究分担者 下埜 勝  龍谷大学, 理工学部, 実験講師 (30319496)
キーワード高圧 / ダイヤモンド / アンビル / 放射光 / SiC / 粘性 / 鉄合金 / 融体
研究概要

本研究では、超高圧発生を可能にするダイヤモンド-SiC複合体アンビル作成の技術開発と、粘性測定のための高温高圧実験技術の開発を進めており、本年度はダイヤモンド-SiC複合体アンビルの高品質化と、高温高圧実験セルの開発を中心に行った。
1.ダイヤモンド-SiC複合体アンヒルの高品質化
これまで行ってきた技術開発により、一辺14mm角立方体サイズのダイヤモンド-SiC複合体アンビルについての作成法は確立できたが、高圧発生試験の結果、個体によってアンビル強度に差があることがわかった。製造過程の見直しと分析を行ったところ、原料となるダイヤモンド、Si、SiC粉末に不純物が混入していることが判明し、これを除去する技術を開発することによって安定した強度のアンビル作成が可能になった。また昨年度、一辺26mm角立方体サイズの大型ダイヤモンド-SiC複合体アンビルの作成に成功したが、合成の際の酸素混入によってアンビル加工時に割れてしまう問題があった。これについては合成の際の真空度の向上、脱酸素剤の添加、アンビル研磨加工法の改良などを行うことで、歩留りに向上が見られている。
2.高温高圧実験セルの開発
本研究の目標である1500℃以上の高温条件では、実験圧力を計測するためのマーカー試料(NaCl、MgO)の結晶粒の成長によって、通常利用される1次元X線回折測定ではマーカー試料の回折線を観測できず圧力値を計測することができない。そこで単色X線とイメージングプレートを組み合わせた2次元X線回折測定を採用し、さらにマーカー試料の粒成長が起こっても回折線が検出可能な実験セルの開発を行った。試料にNaClとMgOを用いて実験を行った結果、12GPa、1500℃以上でNaClは融解したが、MgOの回折線は観測することができ、1750℃の高温まで検出することに成功した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] In situ viscosity measurements of liquid Fe-S alloys at high pressures2010

    • 著者名/発表者名
      K.Funakoshi
    • 雑誌名

      High Pressure Research 30

      ページ: 60-64

    • 査読あり
  • [学会発表] In situ viscosity measurements of liquid Fe-S alloys at high pressures.2009

    • 著者名/発表者名
      K.Funakoshi
    • 学会等名
      47th EHPRG International Conference
    • 発表場所
      Pierre and Marie Curie University(パリ・フランス)
    • 年月日
      20090906-20090911
  • [学会発表] High-pressure two-dimensional x-ray diffraction measurement system using a Kawai-type multianvil apparatus at SPring-82009

    • 著者名/発表者名
      K.Funakoshi
    • 学会等名
      AIRAPT-22 & HPCJ-50
    • 発表場所
      東京国際交流会館(東京)
    • 年月日
      20090626-20090631

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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