研究課題
基盤研究(B)
1990年代以降、多重検出器型のプラズマイオン源質量分析装置によって銅の同位体比(^<65>Cu/^<63>Cu)の精密測定が行われ、各種天然試料のδ^<65>Cuは、標準物質NIST-SRM976に対して-16.3‰から+10.0‰まで変動することが示された。しかし、微小鉱物や粒子ごとの同位体比変動は不明のままであるため、微小領域同位体分析法の開発が進められた。本研究では、従来のチタンサファイヤ・フェムト秒レーザー(Ti:Sレーザー)を短波長化することにより、同位体分析のさらなる高精度化と分析空間分解能の向上を達成し、光学系の改造により、試料中の微小な銅鉱物の正確な観察と、より位置精度の高いレーザー照射を可能とした。さらに超微細鉱物試料(10ミクロン以下)に対する分析性能の向上を目指して、質量分析装置の高感度化と液中レーザーアブレーション法の実用化を図った。本研究により実用化した装置と実験法を用いて測定した各種天然試料銅の同位体比のデータをまとめて、銅の安定同位体地球化学の構築を図っている。
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