研究課題
基盤研究(B)
本研究は、多核金属錯体と生体関連化合物のハイブリッド体の合成とその光・電子機能などの諸機能の発現と制御に関する基盤研究を展開し、新しい分子材料システムを構築することを目的とした。以下の研究成果を得た。ルテニウム三核錯体をコアとする大環状クラスターの合成と特性:ルテニウム三核錯体と含窒素系二座配位子とを反応させ、種々の員環数から成る大環状クラスターを合成した。酸化還元挙動を調べ環状フレームワーク内での三核コア間の電子的相互作用について検討した。また種々のビスピリジル系配位子を架橋配位子とする環状構造も構築し、その構造を明らかとした。ポルフィリン-三核錯体ハイブリッド錯体の合成と特性解明:テトラ(3-ピリジル)ポルフィリンと三核錯体とを2:4の比で組み合わせた巨大箱型分子を合成し、酸化還元挙動を明らかとした。ポルフィセン -ルテニウム錯体の構造決定ならびに軸配位子置換反応の速度論的評価:6配位型ルテニウム-ポルフィセン錯体について初めてX線構造を示した。溶液内での軸配位子ピリジンの交換反応はポルフィリン錯体に比べ、速度定数で1桁程度遅く、活性化パラメータは配位子交換反応が解離機構で進行することを示唆した。
すべて 2011 2010 2009 2008
すべて 雑誌論文 (17件) 学会発表 (11件) 産業財産権 (4件) (うち外国 1件)
Dalton Trans.(Special Issue : New Talent "Asia") 40
ページ: 2289-2298
Bull.Chem.Soc.Jpn.("Selected Paper"). in press
Dalton Trans. 39(13)
ページ: 3302-3307
Inorg.Chem. 49(6)
ページ: 2872-2880
Chem.Eur.J. 16(15)
ページ: 4438-4441
Bull.Chem.Soc.Jpn. 83(6)
ページ: 667-671
化学工業 69(8)
ページ: 584-589
Dalton Trans. 1
ページ: 140-145
Chem.Lett. 38(5)
ページ: 492-493
Eur.J.Inorg.Chem. 32
ページ: 4830-4836
Inorg.Chem. 48(20)
ページ: 9853-9860
J.Mater.Chem. 19(3)
ページ: 261-267
Bull.Chem.Soc.Jpn., ("BCSJ Award Article") 82(10)
ページ: 1227-1231
Chem.Lett. 37(9)
ページ: 906-907
Chem.Lett. 37(7)
ページ: 684-685
Langmuir 24(15)
ページ: 8027-8035
Chem.Lett. 37(6)
ページ: 576-577