研究課題/領域番号 |
20350080
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
菊池 純一 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 教授 (90153056)
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研究分担者 |
安原 主馬 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教 (90545716)
田原 圭志朗 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教 (50622297)
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研究期間 (年度) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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キーワード | 自己組織化 / 超薄膜 / 複合ナノ材料 / 人工細胞膜 / メタロソーム / セラソーム / DNA / 無電解めっき |
研究概要 |
本研究では、申請者らが独自に開発した高強度の人工細胞膜「セラソーム」の特徴を活かして、その表面を金属で被覆した新規の有機-無機-金属複合ナノ材料を開発し、特異的マニピュレーション機能の発現を目指した。最終年度である平成24年度に得られた成果は以下のとおりである。 1.セラソームの膜多孔性にもとづく分子マニピュレーション機能 セラソームの金属被覆について検討する過程で、セラソームは従来のリポソーム形成脂質が形成する二分子膜ベシクルとは異なる膜透過性を有することを見出した。すなわち、セラソーム表層では脂質頭部位間でシロキサンネットワークが形成されるが、その結果、脂質二分子膜が多孔性となり、水溶性分子に対して分子のサイズを認識し、膜透過能を制御する分子マニピュレーション機能が発現できることを明らかにした。したがって、このセラソームに金属被覆を行うことで、分子マニピュレーション機能をもったメタロソームの形成も可能になった。 2.金属被覆リポソームのマニピュレーション機能 これまで、セラソームの金属被覆によりメタロソームを作製する際には、無電解めっき法を用いてきたが、金属ナノ粒子を静電的多点相互作用を利用してセラソームに集積化することで金属被覆リポソームを作製することができ、金属ナノ粒子にフェライトを用いることで、人工細胞膜の磁気マニピュレーションが達成された。これらの金属被覆リポソームに、申請者らが既に開発しているDNA認識能や光応答性をもつ機能性分子を自己組織化することで、多重シグナルによる人工細胞膜のマニピュレーションが可能になることを提案した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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