固体高分子形燃料電池の高性能化を目指した新規高分子電解質材料とそれを用いた膜電極接合体(MEA)の創製が本研究の目的である。芳香族系高分子電解質において、安定性や気体透過性を損なうことなくプロトン導電性を大幅に向上させる分子構造を明らかにした。酸性基を高密度に集積した親水部を有するブロック型のポリアリーレンエーテルが、従来の高分子電解質膜に比べて著しく高いプロトン導電率を示すことを見出した。この電解質材料を用いて、100℃、30%RH(相対湿度)という厳しい条件においても高い燃料電池特性を達成した。
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