研究課題/領域番号 |
20360006
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西堀 英治 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10293672)
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研究分担者 |
青柳 忍 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (40360838)
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キーワード | 放射光 / X線回折 / 計算科学 / マルチデータ / 粉末回折 / 単結晶回折 / 遺伝的アルゴリズム / マキシマムエントロピー法 |
研究概要 |
本研究の目的は、同一の試料から測定時間・範囲・波長・測定方法等を変化させた複数のX線回折データ(マルチデータ)を測定し、単一の回折データでは得られない分光学的情報(波長変化)・広いダイナミックレンジ(時間変化)・拡張された角度・実空間分解能(範囲変化)を各データ間の差異から引き出すマルチデータ構造解析法を開発することにより、従来のX線構造解析では得られない微弱なDisorder構造などの機能と密接にかかわる詳細構造を解明することである。 上述の目的に合致する手法として粉末X線回折と単結晶X線回折の組み合わせがある。特に、本研究の開始時に当たる今年度初めより大型放射光施設SPring-8に単結晶背密構造解析用の装置が納入され稼動し始め、申請者がSPring-8よりこの装置のパワーユーザーに任命された。この機会を生かして、同一試料の複数データ解析に基づくマルチデータ解析を開発するため、実験室X線源用の高輝度Moターゲットを納入した。これまでの実績からビームタイムが限られるSPring-8での実験で成果を上げていくためには、実験室での試料評価が不可欠なためである。立ち上げ、調整は今年度で終了し、実験室の装置は順調に稼動し始めている。以上のように来年度に、SPring-8を利用したマルチデータ解析に基づく精密構造解析による精密構造の解明という独創的な成果を上げるための基盤の整備を行えたといえる。
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