生命活動の鍵を握る生体分子表面の水の動的挙動、単一高分子鎖の粘弾性、生体分子の微視的ダイナミクスなどを高い分解能で探るため、原子間力顕微鏡(AFM)を以下の方針で高性能化・高機能化し、新たな計測手法を開発する。 (1)AFM探針を磁気力で駆動する計測手法を高度化させ、交番外力やステップ力に対する応答の計測を通じて粘弾性スペクトル計測する方法を開発する。以下の項目に取り組む。 (1)装置の広帯域・高感度化 (2)ステップ応答計測の開発 (3)力センサーの高次振動を利用した粘弾性計測の高度化 (2)生体をはじめとする複雑なソフトマター系のダイナミクスを支配する内的な相互作用の高分解・高感度検出に向けた測定手法を開発する。
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