研究概要 |
本研究の目的は,背景空間が時間とともに変化する環境での幾何計算アルゴリズムを,数値誤差に対してロバストな計算手続きを伴った形で開発するとともに,それを応用することである.(1)背景空間の計量が時間変化する第一の代表例として,流れの中でのボートの最短到達時間を表すボート航行距離を定義し,そのロバストな計算法を構成するとともに,それを,最短航路の計算,浮遊物の拡散シミュレーション,海難救助船の受け持ち領域の計算などに応用する.(2)また,第2の代表例として,動く立体の画像から知覚される主観的奥行きの推測法を構成し,それを新しい錯視立体の設計へ応用する.これらを通して,時間変化する計量をもった空間におけるロバストな幾何アルゴリズムの設計法を構築する.
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