研究分担者 |
北山 哲士 金沢大学, 機械工学系, 准教授 (90339698)
北川 章夫 金沢大学, 電子情報系, 准教授 (10214785)
秋田 純一 金沢大学, 電子情報系, 准教授 (10303265)
多田 幸生 金沢大学, 機械工学系, 准教授 (20179708)
酒井 忍 金沢大学, 機械工学系, 助教 (80196039)
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研究概要 |
初年度の計画に沿って実施し,以下の研究成果を得た. 1. 分岐網形態設計法の構築と形態創成シミュレーション法確立 生物分岐網形態創生シミュレーション法を基に,環境刺激因子の替わりに温度分布や熱エネルギー分布など分岐網周囲の物理量分布を成長促進因子として考慮する分岐網生成のための最適性を考慮した熱伝導型および熱伝達型冷却チャンネル形態設計法を検討し,一定の成果を得た.しかし,熱移動を考慮したより最適性を追求するパターン生成則を検討中. 2. 小規模熱伝導型電子回路基板冷却チャンネル網設計と発熱・冷却シミュレーション 各種の電子回路素子並べて結線し,樹脂で固めたLSIパッケージを平面配列した電子基板上に,廃熱・吸熱のために貼付ける熱伝導率の高いグラファイトシートを用いた熱伝導型冷却チャンネルを対象に,1で開発した設計法を適用して平板上の各種熱源の大きさ,発熱量に応じた一重分岐網冷却チャンネルの設計法を開発し,実験モデルに対応したシミュレーションを実施した.また性能比較のため通常の格子型,熱源直結型のモデルについてもシミュレーションを実施した. 3. 小規模熱伝導型電子回路基板冷却チャンネル網の試作と冷却効率の検証 最適化結果をもとに,平面配列LSIパッケージに熱伝導率の良い分岐網型冷却チャンネルシートの実装・試作を,グラファイト放熱シートから切り出して行った.その熱伝導型冷却チャンネル分岐網試料に通電熱負荷を与え,温度分布を顕微鏡サーモグラフィで計測し他のモデルと比較してその効率を確認した.
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