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2008 年度 実績報告書

蚊の口吻内非定常マイクロ流れに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20360089
研究機関東洋大学

研究代表者

望月 修  東洋大学, 工学部, 教授 (50157830)

研究分担者 吉田 善一  東洋大学, 工学部, 教授 (50273032)
キーワードマイクロ流れ / 非定常 / マイクロPIV / micro-TAS / 血液
研究概要

生きた蚊の口吻内マイクロ流れを共焦点マイクロPIV計測し,一度の吸い込みにおける非定常流量変動を計測する.これにより,正確な流量を見積もる.このシステムを用いて口吻内の速度分を計測する.生きたままの蚊を顕微鏡下で固定し,大気圧下において血液を吸わせる.この際,下の腹部にある満腹かどうかを判定するレベルセンサーとなる部分はあらかじめ取り除き,腹部には穴をあけておく.これにより,ポンプ入口と出口においては大気圧となり,ポンプで発生する圧力の影響だけを取り出すことが出来る.この方法を用いると,蚊は吸い込みを長時間続けられるようになり,吸血における流れの計測が可能となる.これまでは赤血球をトレーサーとしていたが,血清の流れとの追従性を確保するためにはナノパーティクルを用いる必要がある.蛍光物質をコーティングしたナノパーティクルの微弱光を計測するために,顕微鏡に取り付けられる高感度のカメラを用いて,PIV計測を行い,口吻内速度分布を取得した.
内径が口吻と同じ20μmのガラス性のマイクロチューブを作成し,それに純水を流し,速度分布計測を計測した.したがって,ニュートン流体のマイクロ流れの特徴をこれにより把握する.さらに,血液をこれに流し,その流動特性の違いを調べる.また,口吻と同じスケールのガラス管内の流れ計測も行い,比較した.
矩形断面のマイクロチューブ内の流れを計測した結果に基づき,内部壁面構造をマイクロ加工によりどの様に付けるかを検討した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Micro-PIV Measurements in Micro-Tubes and Proboscis of Mosquito2008

    • 著者名/発表者名
      Kenji Kikuchi Osamu Mochizuki
    • 雑誌名

      J. Fluid Science and Technology Vol. 3 No. 8

      ページ: 975-986

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 蚊の吸血ポンプ特性評価2008

    • 著者名/発表者名
      菊地謙次, 寺田信彦, 望月 修
    • 雑誌名

      生体医工学 Vol. 46 No. 2

      ページ: 232-237

    • 査読あり
  • [学会発表] 微小電極を用いた蚊の吸血ポンプのポンプ周期測定2008

    • 著者名/発表者名
      菊地謙次, 寺田信幸, 望月修
    • 学会等名
      生体医工学会生体医エシンポジウム2008
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20080900

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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