• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

蚊の口吻内非定常マイクロ流れに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20360089
研究機関東洋大学

研究代表者

望月 修  東洋大学, 理工学部, 教授 (50157830)

研究分担者 吉田 善一  東洋大学, 理工学部, 教授 (50273032)
キーワードマイクロ流れ / 非定常 / マイクロPIV / micro-TAS / 血液
研究概要

生きた蚊の口吻内マイクロ流れを共焦点マイクロPIV計測し,一度の吸い込みにおける非定常流量変動を計測する.これにより,正確な流量を見積もる.このシステムを用いて口吻内の速度分を計測する.生きたままの蚊を顕微鏡下で固定し,大気圧下において血液を吸わせる.この際,下の腹部にある満腹かどうかを判定するレベルセンサーとなる部分はあらかじめ取り除き,腹部には穴をあけておく.これにより,ポンプ入口と出口においては大気圧となり,ポンプで発生する圧力の影響だけを取り出すことが出来る.この方法を用いると,蚊は吸い込みを長時間続けられるようになり,吸血における流れの計測が可能となる.これまでは赤血球をトレーサーとしていたが,血清の流れとの追従性を確保するためにはナノパーティクルを用いる必要がある.蛍光物質をコーティングしたナノパーティクルの微弱光を計測するために,顕微鏡に取り付けられる高感度のカメラを用いて,PIV計測を行い,口吻内速度分布を取得した.また,ポンプの構造を可視化した.
内径が口吻と同じ20μmのガラス性のマイクロチューブを作成し,それに純水を流し,速度分布計測を計測した.したがって,ニュートン流体のマイクロ流れの特徴をこれにより把握する.さらに,血液をこれに流し,その流動特性の違いを調べる.また,口吻と同じスケールのガラス管内の流れ計測も行い,比較した.
マイクロポンプの観察結果に基づき,マイクロポンプの設計を行い、試作品を作製した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 微生物(ボウフラ)周りの流れ2009

    • 著者名/発表者名
      菊地謙次, 望月修
    • 学会等名
      第87期日本機械学会流体工学部門講演会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2009-11-07
  • [学会発表] 蚊の吸血針内部の速度分布測定2009

    • 著者名/発表者名
      菊地謙次, 望月修
    • 学会等名
      可視化情報学会全国講演会(米沢2009)
    • 発表場所
      山形大学
    • 年月日
      2009-10-24
  • [学会発表] 回転磁場を用いたマイクロロータリーポンプの開発2009

    • 著者名/発表者名
      菊地謙次, 望月修
    • 学会等名
      第1回マイクロ・ナノ工学シンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-10-15
  • [学会発表] 動物プランクトン-ボウフラーの遊泳2009

    • 著者名/発表者名
      菊地謙次, 望月修
    • 学会等名
      日本機械学会2009年度年次大会講演会
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2009-09-13
  • [学会発表] 生体表面を模擬したハイドロゲル上の流れ2009

    • 著者名/発表者名
      菊地謙次, 市川誠司, 望月修
    • 学会等名
      日本流体力学会年会2009講演会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2009-09-02
  • [学会発表] Swimming motion of mosquito larva2009

    • 著者名/発表者名
      菊地謙次, 望月修
    • 学会等名
      4th International Symposium on Aero Aqua Bio-Mechanics(ISABMEC2009)
    • 発表場所
      Shanghai, China
    • 年月日
      2009-08-29

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi