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2008 年度 実績報告書

中空マイクロカプセルの製造および超音波造影剤と薬物伝達システムへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 20360093
研究機関東京大学

研究代表者

大宮司 啓文  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (10302754)

キーワード流体 / 化学物理 / 化学工学
研究概要

本研究は,液中に発生させたマイクロバブルを芯として中空マイクロカプセルを製造するという新しい中空マイクロカプセルの製造方法について,(D生成メカニズムの解明,(2)製造された中空マイクロカプセルの特性評価,(3)医療分野への応用を目的としています。マイクロバブルを芯として作られる中空マイクロカプセルは,製法が独創的であるというだけでなく,サイズが均一で,かつ高い気密性を有している等,作られた中空マイクロカプセルも全く新しい機能性材料と言えます。特に,中空であること生かした分離性や断熱性,密封された気体をさまざまな部位にデリバリーできる機能,超音波等に対する音響特性など優れた機能を有していることにより,様々な分野で新しい応用の可能性があると考えています。本年度は,ポリ乳酸を殻物質として選択し,上記の3つの課題のうち主に(1)について次の3つの成果を挙げることができました。(1)閉空間に均一な直径の気泡を安定に存在させるための条件を明らかにしました。幽(2)ポリマーが吸着した気泡を油相から水相へ移動させるプロセスについて,その条件を明らかにしました.(3)鋳型とする気泡の直径分布,製造された中空カプセルの外径,内径分布を明らかにしました,より均一な中空ポリ乳酸マイクロカプセルの製造方法を確立すること,および,そのカプセルの特性評価をすることが来年度の課題です,また,電解質ポリマーを殻物質とした中空カプセルの製造も試みました,中空電解質ポリマーマイクロカプセルについては次の2つの成果を挙げることができました.(1)界面活性剤等の添加物を加えることなく,電解質ポリマーを気泡表面に集めることに成功しました.(2)数層の電解質ポリマーで安定に気泡を包むことに成功しました.より詳細なカプセル生成メカニズムの解明,および,そのカプセルの特性評価をすることが来年度の課題です。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Simple fabrication of hollow polylactic acid microspheres using uniform microbubbles as templates2009

    • 著者名/発表者名
      Makuta, T.; Takada, S.; Daiguji, H.; Takemura, F.
    • 雑誌名

      Materials Letters 63

      ページ: 704-705

    • 査読あり
  • [学会発表] Fabrication of hollow poly-lactic acid microcapsules from microbubble templates2008

    • 著者名/発表者名
      Takada, S.; Daiguji, H.; Takemura, F.
    • 学会等名
      US-Japan Seminar on Nanoscale Transport Phenomen a-Science and Engineering
    • 発表場所
      Boston, MA
    • 年月日
      2008-07-15

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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