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2008 年度 実績報告書

MEMS技術を用いた複合ナノ熱分析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20360103
研究機関明治大学

研究代表者

中別府 修  明治大学, 理工学部, 教授 (50227873)

キーワードMEMS / ナノカロリメトリ / 熱分析 / 共振質量計測 / マイクロマニピュレーション / SEM
研究概要

本研究は, MEMS技術を応用した微小カロリメータをSEMやEDXS分析と複合化し,微小試料に対する超高速,高感度熱分析を行う格段に分析能力の優れた複合ナノ熱分析システムの開発を目標としている.平成20年度には, MEMS技術で製作した500ミクロン長,温度走査用ヒータ,温度計測用熱電対,熱流検出用サーモパイル,補償加熱用ヒータを持つ熱分析デバイスを用い,微小試料を載せたデバイスの共振周波数を自動的に検出し,試料の質量を同定する共振質量計測システムを構築した.質量計測システムはナノグラムの分解能を持ち,数マイクログラムの試料の質量計測ができることが分った.また,小型走査電子顕微鏡(SEM)を導入し,ナノグラム質量計測と高速熱分析機能を持つカロリメータデバイスをSEM内へ設置する準備研究とし,システムのコンパクト化を行い,真空容器内での質量計測,デバイスの熱応答計測を実施した.上記カロリメータでは,空気により付加質量として70ng程度があり,熱コンダクタンスは真空環境に比べ約3倍となっていることなど,不明であったデバイス周囲の空気の影響を評価可能とした.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] カンチレバー型チップカロリメータによる質量計測・熱分析2008

    • 著者名/発表者名
      宮川幸弘, 杉本拓也, 中別府修
    • 学会等名
      第44回熱測定討論会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2008-10-17
  • [学会発表] Nanocalorimetry with micro-cantilever probe2008

    • 著者名/発表者名
      Osamu NAKABEPPU
    • 学会等名
      2^<nd> International Forum on Heat Transfer IFHT2008
    • 発表場所
      東京大学生産技術研究所
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] MEMSを用いた微小熱分析技術の開発2008

    • 著者名/発表者名
      中別府修
    • 学会等名
      日本機械学会2008年度年次大会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      2008-08-06
  • [学会発表] カンチレバー型ナノカロリメータによる微量質量・熱分析技術の研究2008

    • 著者名/発表者名
      中別府修, 宮川幸弘, 吉峯如
    • 学会等名
      第57回理論応用力学講演会
    • 発表場所
      学術振興会
    • 年月日
      2008-06-10
  • [学会発表] Application of MEMS Technology to Thermal Analysis2008

    • 著者名/発表者名
      Osamu NAKABEPPU
    • 学会等名
      KSTP Symposium 8
    • 発表場所
      POSTEC, Korea
    • 年月日
      2008-04-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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