光応答性部位であるアゾベンゼンを有し、かつ規則正しい網目構造を有するポリアミド酸ゲルを合成した。このゲルに青色レーザー(405nm)照射すると、アゾベンゼンの異性化に伴いゲルが収縮し、緑色レーザーを照射すると膨潤した。 可視光線下で青色レーザーのOn、Offを繰り返すとゲルが拍動し、その中に含まれている溶媒をはき出し、光応答性ポンプとして機能することが明らかになった。拍動1回あたりの溶媒の吐出量は100plと見積もられた。光照射の際の高分子ゲルからの溶媒の吐出量は3官能性架橋剤から合成したゲルよりも4官能性架橋剤から合成したゲルの方が20%程度多かった。
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