研究課題/領域番号 |
20360129
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
大坪 昌久 宮崎大学, 工学部, 教授 (90041011)
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研究分担者 |
木島 剛 宮崎大学, 工学部, 教授 (90040451)
迫田 達也 宮崎大学, 工学部, 准教授 (90310028)
本部 光幸 鹿児島工業高等専門学校, 教授 (20370059)
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キーワード | ナノ材料 / 電気二重層キャパシタ / 燃料電池 / ハイブリッド |
研究概要 |
電気二重層が形成される細孔径2〜50nmのメソ孔を多く含む材料として、電気二重層キャパシタ(EDLC)の分極性電極に配合される導電性材料にケッチェンブラック、又は、分極性電極中の活性炭の代わりとしてレゾルシノール系ナノカーボン材料を適用し、性能評価の実験を行った。また、プラズマを用いてカーボン材料の表面改質を行ったものも適用し、その静電容量を充放電特性やサイクリックボルタンメトリーにより調べた。その結果、プラズマ処理を行ったカーボン材料を用いたEDLCの静電容量はプラズマ処理なしと比較して約1.2倍高いことが分かり、内部抵抗は同等であることを明らかにした。これらの成果は英文ジャーナル“Surface and Coatings Technology"と“Vacuum"にそれぞれ“Electrochemical Properties of Modified Carbon Electrode for Donble Layer Capacitor"、“Surface Modification of Carbon Electrode using Argon Plasma"として掲載された。また、レゾルシノール系ナノカーボン材料を用いたEDLCの静電容量は、活性炭をベースとするEDLCと比較して約1.6倍高く、内部抵抗は活性炭をベースとするEDLCと同等であることを明らかにした。本研究成果は英文ジャーナル“Materials chemistry and physics"に“Performance of electric double layer capacitors using nanocarbons Produced from nanoParticles of resorcinol-formaldehyde Polymers"として掲載された。また、EDLCと燃料電池をハイブリッドしたシミュレーションにおいて、EDLCの内部パラメータが応答性に与える影響を明らかにした。
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