研究分担者 |
藤原 修 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (60135316)
王 建青 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (70250694)
上村 佳嗣 宇都宮大学, 工学部, 准教授 (20233950)
西澤 邦秀 名古屋大学, アイソトープ総合センター, 名誉教授 (30022809)
田中 将裕 核融合科学研究所, 安全管理センター, 助教 (00435520)
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研究概要 |
磁場閉じ込めプラズマ核融合実験施設に代表される超広帯域及び統計的に変動する特徴を有する電磁環境の人体曝露量及び安全性評価法の確立を目的として研究した.まず、大型ヘリカル装置LHDで代表される核融合実験施設の静磁界・低周波電磁界からGHz帯高周波電磁界まで亘る超広帯域の電磁環境の特徴を抽出するために,リアルタイム電磁環境測定システムを構築した.続いて、装置から漏洩する静磁界を、3軸式磁界プローブを用いて実験期間中連続測定した.高周波帯測定においては,プラズマ加熱高周波発信装置の近傍においてバイコニカルアンテナとリアルタイムスペクトル分析器によるバースト的に発生する電界測定を行った。並行して、広帯域測定が可能な磁界プローブを用いた測定を試みた。また、スペクトル表示が可能なモニターによる連続式のデータ収集システムを構築した。さらに、基準電波室で携帯式の電磁界モニター(Radman)の曝露試験を行い、感度の周波数依存性や入射方向依存性を明確にできた.以上により、リアルタイムで観測データを計算機に記録し,監視可能なシステムを構築した.核融合実験施設では,強力な電磁界が存在するため,これらの電磁界が互いに干渉し合い,上述測定器に誤差を与え,誤動作を生じさせる可能性がある.また心臓ペースメーカへの影響対策の必要性などに対処するため,電磁界と電子回路との相互結合の視点から可能性の解明を試みた.また人体への曝露強さを解析し,人体への影響強さと分布を検討した.これらの研究成果については、国内学会や研究会および国際学会で発表し、論文にした.
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