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2010 年度 実績報告書

メチルBN系低誘電率膜のLSI先端配線への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20360160
研究機関大阪大学

研究代表者

青木 秀充  大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10419468)

研究分担者 木村 千春  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90372630)
キーワードメチル窒化ホウ素 / 低誘電率(Low-k) / LSI配線 / ドライエッチング
研究概要

これまでの成果として、窒化ホウ素(BN)薄膜にカーボン(C)を添加することによる窒化ホウ素炭素(BCN)薄膜において誘電率が低減することを示し、次世代LSI配線の層間絶縁膜として有効であることを示してきた。今回作製した「メチルBN薄膜」とは、BNを母体にメチル基(-CH3)が付いた薄膜のことである。また、メチルBN薄膜はこれまでに我々が作製してきたのBCN薄膜とは少し違い、カーボンの結合手に水素を付加しているため微小なナノスペース確保しており、誘電率(k<2)を下げる効果がある薄膜のことをいう。
メチルBN薄膜をLSI配線における層間絶縁膜に用いるためには、熱特性やレジストアッシング時の耐酸素性が必要である。さらには加工が容易であることが不可欠である。今回、トリスジメチルアミノボロン(TMAB)ガスを原料にしてプラズマアシストCVD法によってメチルBN薄膜を作製した。メチルBN薄膜をドライエッチングによって加工し、熱処理前後の電気的特性の変化を評価した。また、メチルBN薄膜はCF系ガスによって加工が可能であることを見出した。従来に用いられている層間絶縁膜(SiOC系薄膜)とメチルBN薄膜との比較を行い、メチルBN薄膜の優位性を示した。また、LSIプロセスにおいては化学的機械研磨(CMP)用薬液を用いたウエットプロセスについて評価を行い、メチルBN薄膜が耐薬品性にも優れることを示し、メチルBN薄膜が次世代LSI配線プロセスに応用が期待できることを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Methyl-BCN膜のCMP用薬液による膜質への影響2010

    • 著者名/発表者名
      呂志明, 九鬼知博, 西崎誠, 木村千春, 青木秀充
    • 学会等名
      第71回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2010-09-14
  • [学会発表] Influence of oxygen plasma treatment on properties of Methyl-BCN film2010

    • 著者名/発表者名
      Zhiming Lu, Makoto Hara, Takuro Masuzumi, Makoto Nishizaki, Chinaru Kimura, Hidemitsu Aoki, Takasi Sugino
    • 学会等名
      The 4th International Conference on New Diamond and Nano Carbons
    • 発表場所
      Suzhou, China
    • 年月日
      2010-05-18
  • [学会発表] Annealing effect of methyl-boron carbon nitride film after dry etching2010

    • 著者名/発表者名
      Hidemitsu Aoki, Makoto Hara, Takuro Masuzumi, Zhiming Lu, Makoto Nishizaki, Chiharu Kimura, Takashi Sugino
    • 学会等名
      The 4th International Conference on New Diamond and Nano Carbons
    • 発表場所
      Suzhou, China
    • 年月日
      2010-05-18

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公開日: 2012-07-19  

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