従来の触覚センサは圧力センサ素子やひずみゲージなどを利用したセンサデバイスが一般的である。しかも、ヒトの手のような接触覚や圧覚、すべり覚をはじめ対象物体の硬さや軟らかさなどを検出することができない。しかしながら、私たちは位相シフト法を利用した新しいHaptic型超音波プローブの開発に成功した。このHapticデバイスを利用するとによってヒトの手のように硬さや軟らかさなどをセンシングしてヤング率として画像化することに、世界で初めて成功した。この度の研究成果は触診の画像化によって癌などの腫瘍の硬さを定量的に診断できるので、医療機器への展開も容易となる。しかも、このHapticセンサ素子は外科手術ロボットハンドへの応用のみならず、遠隔医療など多岐にわたる。
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