• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

大型環境試験装置により塩害と凍害を与えたRC床版の構造性能評価

研究課題

研究課題/領域番号 20360205
研究機関日本大学

研究代表者

岩城 一郎  日本大学, 工学部, 准教授 (20282113)

研究分担者 子田 康弘  日本大学, 工学部, 講師 (40328696)
キーワードコンクリート / RC床版 / 塩害 / 凍害 / 材料劣化 / 構造性能 / 疲労耐久性 / 輪荷重走行試験
研究概要

本研究の目的は,本学所有の大型環境試験装置により実物大RC床版供試体に塩害と凍害,およびこれらの複合作用を与え,劣化した床版の疲労耐久性をはじめとする構造性能を評価することである.
以上の目的に鑑み,平成20年度は先ず,大型環境試験装置を用いて実物大RC床版に対する劣化促進試験方法の考案を行った.すなわち, RC床版の実物大供試体を作製し,大型環境試験装置によりこれらの供試体に+20℃から-20℃までの繰返し凍結融解作用を与え,各サイクルにおける供試体の劣化度を,レーザー変位計により測定する方法を考案した.その結果,供試体表面をレーザー変位計が移動することにより,その表面形状を精度良く測定することが可能であり,これにより凍害によるスケーリング量を定量評価可能であることを明らかにした.一方,塩害,凍害,およびこれらの複合作用により劣化したRC床版の疲労耐久性を評価するため,平成20年度は,内在塩分により劣化促進させた実物大RC床版供試体を用いて輪荷重走行試験を行い,その試験方法を確立した.そして,健全な供試体との比較により,塩害がRC床版の疲労耐久性に及ぼす影響を究明した.
以上のことから,平成20年度の研究により,塩害,凍害,及びこれらの複合作用を受けたRC床版の構造性能を評価することが可能であるとの見通しを得た.平成21年度以降は本試験方法に従い,塩害,凍害,およびこれらの複合作用がRC床版の疲労耐久性をはじめとする構造性能に及ぼす影響を究明する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 塩害により劣化したRC床版の疲労耐久性に関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      子田康弘, 斉藤卓也, 岩城一郎
    • 雑誌名

      コンクリート構造物の補修, 補強, アップブレード論文報告集 8

      ページ: 399-404

    • 査読あり
  • [学会発表] 大型環境試験装置を用いたRC部材の凍害促進試験方法に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      小野真, 子田康弘, 岩城一郎
    • 学会等名
      平成20年度土木学会東北支部技術研究発表会
    • 発表場所
      東北学院大学工学部
    • 年月日
      2009-03-07

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi