研究課題/領域番号 |
20360227
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
金 利昭 茨城大学, 工学部, 教授 (40205050)
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研究分担者 |
山中 英生 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20166755)
小川 圭一 立命館大学, 理工学部, 准教授 (50303508)
吉田 長裕 大阪市立大学, 工学研究科, 講師 (20326250)
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キーワード | 自転車道 / 自転車レーン / 自転車歩行者道 / コンパティビリティ / 共存性 / 評価手法 / BCC / 錯綜分析 |
研究概要 |
本研究は、自転車通行帯整備を推進する上で最も必要とされているにもかかわらず研究蓄積の少ない自転車通行帯整備の個別評価手法を開発し、これを用いて先進事例を評価することにより、自転車対応型道路の目標像と整備計画方針を作成した。 1.歩行者と自転車の交通量・速度・幅員から不快な追越し・対向が発生する頻度を予測する方法を開発し,両者の共存条件を明らかにした。 2.自転車・歩行者の交通密度と錯綜現象の発生件数との関係を分析するとともに、錯綜現象の発生状況と利用者意識との関連について分析を行った。これにより錯綜現象の発生件数を減少させるために必要な自転車走行空間の幅員や、自転車・歩行者の分離基準に関する知見を得た。 3.海外における自転車走行空間の評価システムを収集し、国内に適用するための事例分析、さらに個別課題として自転車事故のリスク分析、空間整備前後の比較分析をおこなうことにより、新しいタイプである車道共有型自転車走行空間整備の方向性を明らかにした。 4.各地で出現している自転車対応型道路の先進事例を、過年度に開発したBCC(Bicycle Compatibility Checklist)及び生体ストレス指標(RRI)を用いて定性的・定量的に評価することにより、先進整備事例の妥当性を検討した。 5.以上の知見を総合化し、自転車交通計画の目標像を明確にして、自転車対応型道路の整備計画指針を作成した。
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