研究課題/領域番号 |
20360229
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
谷口 栄一 京都大学, 工学研究科, 教授 (70252468)
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研究分担者 |
山田 忠史 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80268317)
安東 直紀 京都大学, 工学研究科, 助教 (20432362)
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キーワード | 安全・安心 / 都市物流 / 信頼性 / シティロジスティクス / 配車配送計画 |
研究概要 |
(1)顧客間所要時間変動を考慮した時間指定付き配車配送計画モデルの実際の道路ネットワークへの適用および比較検討 これまでに構築した時間指定付き配車配送計画モデルを用いて実際の道路ネットワークへの適用を試みた。具体的には、東京圏を模した道路ネットワーク(ノード数:約730、リンク数:約2,300、顧客数:約39)においてあるコンビニエンスストア企業の実際の配送活動実績に基づき、時間指定付き配車配送計画モデルにより最適解を求めた。 特に、本モデルでは、顧客間所要時間変動の考慮が最も重要であるため、顧客間経路の比較および所要時間の比較に重点を置いて検討を行った。 (2)危険物配送における多目的の指定時間付き配車配送計画モデルの構築 危険物を配送するトラックについて、配送に用いる車両台数、総走行時間および交通事故に巻き込まれたときの周辺住民への損害リスクを考慮した多目的の指定時間付き配車配送計画モデルを開発した。このモデルにおいては、交通事故の発生確率を道路ネットワークの各リンクに与え、そのような交通事故が発生したときの火災・爆発等による周辺住民へ与える損害リスクを、交通事故の規模に応じて推定するモデルとなっている。このモデルおいては、配送に用いる車両台数、総走行時間および交通事故に起因する火災・爆発等による周辺住民へ与える損害リスクを考慮し、最適な配送順序および経路を決定することができる。
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