本研究では、ヒトDNAマイクロアレイを用いて、代表的な汚染物質である重金属、農薬の混合暴露下におけるヒト由来細胞(HepG2)の遺伝子発現解析を行い、重金属、農薬それぞれの暴露で得られた遺伝子発現パターンと比較し複合毒性作用(相乗、拮抗、もしくは新たな毒性の出現)の解明および有用な毒性マーカー遺伝子の選定を行った。さらに、遺伝子発現解析により選定された遺伝子マーカーを用いて、より詳細な遺伝子発現解析(定量的RT-PCR)を実施し、各重金属-農薬の組合せにおいて、遺伝子発現レベルで作用濃度閾値を明らかにした。
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