| 研究分担者 |
北村 春幸 東京理科大学, 理工学部, 教授 (20339112)
河野 昭彦 九州大学, 人間環境学研究所, 教授 (60136520)
田川 浩 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (70283629)
荒木 慶一 京都大学, 工学研究科, 准教授 (50324653)
永野 康行 福井工業大学, 工学部, 准教授 (00410374)
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| 研究概要 |
1.解析プログラムの整備
S造とCFT造のほかRC造超高層建築物を対象に加え,部材実験データを収集・整理し,各種劣化要因を考慮した(ファイバーモデルを用いた)解析ツールを整備した.これを利用して各構造種別の標準的超高層建築物モデルにレベル2以上の長周期地震動を入力する時刻歴応答解析を行い,各々の損傷特性を調査した.またRC造超高層建物を魚骨モデルに置換する手法を提案し,レベル2地震動に対するフルフレームモデル応答を精度良く予測できることを確認した.さらに,S造超高層建物を対象として,せん断モデルとフルフレームモデルを用いて,長周期地震動に対する応答予測の比較を行った.
2.超高層建築物の耐震性評価
首都圏,名古屋,大阪地区における東海,東南海,南海地震の単独型地震と連動型地震による「観測データに基づく方法」で作成された長周期地震動に対する耐震安全性を,30層と50層の鋼構造超高層建物の耐震モデルと制振モデルを用いて検討した.また,下層部で変形が累積する現象の理論的条件について,非線形解析と振動固有値解析を併用した理論的検討を行い,負の振動固有値に対応する固有モード形状に着目した条件式を提示した.
3.変形の集中及び累積の抑止手法
U形ダンパーを用いた制振構造を有する鋼構造多層骨組の塑性設計法を構築した.テンションロッドを用いた変位制御型ブレースの実大実験を行い,ロッド径が増大した場合の変位制御精度を検討した.
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