研究概要 |
平成20年度は、強風による飛来物による外装材の破壊性状を調べるために必要となる以下の装置を作成し、要求される性能を満たすか検定を行い、満足することを確認した。 1.加減圧チャンバー:試験体を強風時と同様の風圧力がかかっている状態で保持する装置で、2×2×1m3程度の鉄製の箱からなり、加減圧ポンプを用いて内部の気圧を所定の圧力に加減圧する。厚さや形状を変えた試験体に対応できる機構を備えた取り付け部を有する。 2.加撃体射出装置:所定の速度で加撃体を射出するための装置。加撃体を試験体の所定の位置に当てるため、射出角度を調節する機構、射出する加撃体の種類(形状、重さ、堅さなど)に応じて、射出部を選択、交換できる機構をもつ。アメリカ合衆国の衝撃破壊性能評価方法であるASCE,ASTM,国際基準のISOに対応できる性能を持つことを、高速度可視化システムを用いた検定により確認した。 3.加撃体:上記の加撃体射出装置を用いたASCE,ASTM,ISOによる衝撃破壊性能試験に対応できるように、鉄球および木片を用いた加撃体を作成し、規定された速度で所定の位置に衝突させることができることを確認した。 さらに、制作した装置を用いて、合わせガラスに対してISOに準じた耐衝撃性能試験を実施し、試験方法の問題点を検討した。
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