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2010 年度 実績報告書

強風下における飛来物による外装材の破壊性状に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20360255
研究機関京都大学

研究代表者

河井 宏允  京都大学, 防災研究所, 教授 (60027282)

研究分担者 丸山 敬  京都大学, 防災研究所, 准教授 (00190570)
キーワード強風災害 / 飛来物 / 外装材 / 衝撃試験 / 破壊試験 / 破壊特性 / ISO規格 / 瓦
研究概要

本研究では、強風下における飛来物の衝撃を模擬することができる試験装置を作成し、種々の外装材を用いた耐衝撃試験を行い、飛来物に対する外装材の耐衝撃性能と破壊性状を調べた。得られた試験結果を基に、板ガラス(フロートガラス、強化ガラス、網入りガラス、合わせガラス、フィルム張りガラス)、ベニヤ板、雨戸の耐衝撃性能をISO規格に準じた評価基準により評価した。また、ISO規格と、そのもととなった合衆国のASCE規格やASTM規格等の既存の耐衝撃性能評価方法を調査・検討し、ISO規格で定められた耐衝撃性能評価方法を日本の強風災害に適用する際には、・建築物の防御レベルを設定し、設計に受け入れられる必要があること、・強風ゾーンにおける風速を10分間平均風速で規定する必要があること、・瓦などの飛来物に対する耐衝撃性能の評価に対応することができること、・載荷圧力に建築物の設計風圧を適用する必要があること、・簡略化した圧力載荷順序も考えられること、等の問題点、改良すべき点があることを示した。さらに、ISO規格では日本における強風災害の主な原因となっている屋根瓦に対する耐衝撃性能評価基準が定まっておらず、これを明らかにする必要があるため、瓦を加撃体として射出できる装置を開発し、ISO規格等で用いられる加撃体との対応を明らかにした。最後に、それらの結果をふまえ、既存の耐衝撃性能評価方法と整合性のとれた日本国内用の規準やガイドラインの作成に資するための標準加撃体の試案を示した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 飛散物に対する外装材の耐衝撃性能の評価方法について2010

    • 著者名/発表者名
      丸山敬
    • 雑誌名

      日本風工学会誌

      巻: 35,No.1 ページ: 33-40

  • [学会発表] 台風時の飛散物を模擬した外装材の耐衝撃試験法について2011

    • 著者名/発表者名
      丸山敬
    • 学会等名
      台風等の強風の予測と災害発生機構の解明および低減策に関する研究集会
    • 発表場所
      京都大学防災研究所
    • 年月日
      20110112-20110113
  • [学会発表] ガラスの飛散物耐衝撃試験その12010

    • 著者名/発表者名
      加茂正人・丸山敬・河井宏允・前田豊・西村宏昭
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      20100909-20100911
  • [学会発表] ガラスの飛散物耐衝撃試験その22010

    • 著者名/発表者名
      丸山敬・加茂正人・河井宏允・前田豊・西村宏昭
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      20100909-20100911
  • [学会発表] ガラスの飛散物耐衝撃試験その32010

    • 著者名/発表者名
      前田豊・西村宏昭・丸山敬・加茂正人・河井宏允
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      20100909-20100911
  • [学会発表] 飛来物の衝撃によるガラスの破壊性状と評価基準2010

    • 著者名/発表者名
      丸山敬
    • 学会等名
      ガラスシンポジウム2010
    • 発表場所
      東京ビッグサイト
    • 年月日
      2010-11-19
  • [図書] 安全・安心ガラス設計施工指針2011

    • 著者名/発表者名
      日本建築防災協会編
    • 総ページ数
      255-257
    • 出版者
      財団法人日本建築防災協会
  • [図書] 構造物の耐衝撃設計ガイドラインに関するシンポジウム2010

    • 著者名/発表者名
      日本建築学会編
    • 総ページ数
      182
    • 出版者
      社団法人日本建築学会

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公開日: 2012-07-19  

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