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2009 年度 実績報告書

室内環境が知的生産性に及ぼす影響と評価にかかわる研究

研究課題

研究課題/領域番号 20360258
研究機関千葉大学

研究代表者

川瀬 貴晴  千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70361441)

キーワード知的生産性 / 光色 / 光の変動 / 周辺照度 / 生体リズム / メラトニン / コルチゾール
研究概要

オフィスや学校の執務スペースを想定した実験空間において、室内環境を様々な要素から変化させて、その物理環境を計測するとともに、それらの物理環境要素の把握に適切な主観評価法の検討や客観調査手法の検討を行った。以下にその結果の概要を示す。
1.多様な光色を持つLED照明を用いたオフィスの増加が今後予想されるが、VDT作業のためのPC画面の光色と天井照明の光色の乖離は目の疲労を招き知的生産性への悪影響が考えられる。そこで、このような状況を想定した空間を主観的に評価するために被験者15名による実験を実施し、調査票の妥当性を検討するとともに、天井照明とPC画面の光色の差が知的生産性に及ぼす影響に関する知見を得た。
2.教室やオフィスの快適性に寄与し結果的に生産性を上げる要素として植栽の存在は重要である。植栽がもたらす環境要素である木洩れ日の把握と評価を行うため被験者8名による実験を行った。その結果、快適感を説明する尺度の抽出および物理量の関係性についての知見を得た。
3.休息時の周辺照度の変化が、執務作業の効率に与える影響や、人間の生体リズムの慨日変動に与える影響を解明するため、被験者8名による実験室実験を行った。その結果、執務中のパフォーマンス自体にほ大きな影響は見られなかったものの、休憩中の短時間に高照度光を浴びた場合でも、夜間の唾液中メラトニン今泌量や紀床時のコルチゾール分泌量が有意に増加し、生体リズムの改善が期待できることが確認できた。
4.国内外の知的生産性研究の動向を前年度に引き続き調査し、この分野の最新研究情報を収集した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (5件) 図書 (2件)

  • [学会発表] ブラインドのある窓が知的生産性に与える影響2009

    • 著者名/発表者名
      川瀬、宗方、他
    • 学会等名
      日本建築学会全国大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20090800
  • [学会発表] 休憩室での短時間の高照度光照射が生体リズムに与える影響2009

    • 著者名/発表者名
      吉岡、宗方、川瀬
    • 学会等名
      日本建築学会全国大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20090800
  • [学会発表] オフィスにおけるブラインド条件の変化が執務者に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      川瀬、宗方、他
    • 学会等名
      日本建築学会全国大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20090800
  • [学会発表] 周囲の人影が机上面での作業に対する集中度に与える影響2009

    • 著者名/発表者名
      川瀬、宗方、吉岡、他
    • 学会等名
      日本建築学会全国大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20090800
  • [学会発表] Biological effects of Short time exposure of Blight light in Resting Place2009

    • 著者名/発表者名
      川瀬、宗方、吉岡, 他
    • 学会等名
      Healthy buildings 2009
    • 発表場所
      Syracuse(NY)
    • 年月日
      2009-09-13
  • [図書] 建築と知的生産性2010

    • 著者名/発表者名
      川瀬貴晴, 他
    • 総ページ数
      175
    • 出版者
      テアツドウ出版
  • [図書] オフィスの知的生産性測定 SAP入門2010

    • 著者名/発表者名
      川瀬貴晴、宗方淳, 他
    • 総ページ数
      129
    • 出版者
      テアツドウ出版

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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