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2010 年度 実績報告書

室内環境が知的生産性に及ぼす影響と評価にかかわる研究

研究課題

研究課題/領域番号 20360258
研究機関千葉大学

研究代表者

川瀬 貴晴  国立大学法人千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70361441)

キーワード知的生産性 / 文献データベース / 光色 / タスクライト / カフェ的空間 / 高照度 / メラトニン
研究概要

オフィスなどの場における環境側要因がその場で過ごす人の知的生産性に及ぼす影響に関して、文献データベースの拡充と物理環境の把握を行う主観評価手法や客観調査手法の検討を行った。以下に結果概要を示す。
1.オフィスや学校等の知的活動の場となる空間を対象としてその知的生産性に関連した研究を行った国内外の文献を収集し、取り上げた環境要素、対象空間、対象者属性、実験方法、心理・生理・行動等評価手法および成果についてキーワードを抽出し、データベースとしてまとめた。
2.天井照明とタスクライトの双方の光色を組み合わせた実オフィスにおいて実際の執務者による評価を行った。その結果、低色温度の天井照明は知的作業に不適切であること等の知見を得た。
3.オフィス以外の場としてクリエイティブワークの場としてカフェにおける作業を取り上げた。カフェはオフィスの外に場を移して気分を変えてアイデアを練る場所として使われたりするが、オフィス内にも通常の執務机とは別の発想の場として同様の設えを組み込むこともある。そこで、スケール模型を評価対象として室内照明や窓の眺望を組み合わせて23名の被験者による実験を実施した。その結果、室内外の明るさの分布が集中の度合いや長居のし易さに影響を及ぼす知見を得た。
4.ごく短い休憩時間の間の高照度光照射が、執務室での作業効率や生体リズムの慨日変動に与える影響を解明するため、被験者14名による実験を行った。結果、10分程度の短時間曝露でも、一時間おきに繰り返せば夜間の唾液中メラトニン分泌量が有意に増加し、生体リズムの改善が期待できることが確認できた。また執務中のパフォーマンスについては、総じて見ると曝露による大きな影響は見られなかったものの、単純な計算課題に対する成績は向上する傾向が見られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Biological effects of Short time exposure of Bright light in Human health2010

    • 著者名/発表者名
      Y.Yoshluoka, J.Munakata, T.Kawase
    • 学会等名
      21.IAPS Conference
    • 発表場所
      Leipzig, Germany
    • 年月日
      20100627-20100702

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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