コミュニティ保全を重視した住宅復興という観点からみたとき、2006年ジャワ島中部地震の住宅復興はさまざまな示唆を含んでいる。注目すべき点は、住宅復興が地域ごとに、従前のコミュニティや仕事を確保しながら、被災者自身の参加と大学や国内外の非営利組織(NPO)の支援によって進められていることである。 ジャワ島中部地震での住宅復興には概ね以下の4つの類型がある。 (1)コアハウス方式の住宅復興 (2)NGOの直接供給による住宅復興 (3)自力再建を主体とする住宅復興 (4)密集市街地における住宅復興焦点 本研究ではこれらについて継続的に調査し、その特徴と効果を明らかにするものである。
|