研究課題/領域番号 |
20360277
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
宇杉 和夫 日本大学, 理工学部, 准教授 (80096776)
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研究分担者 |
中島 直人 慶應義塾大学, 環境情報学部, 講師 (30345079)
石丸 紀興 広島国際大学, 社会環境科学部, 教授 (20034366)
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キーワード | 地域継承空間システム / 日本の空間システム / 近代化空間システム / アジアの空間システム / 都市形成 / 路地 / 植民地 / 近代都市計画 |
研究概要 |
初年度の最も大きな研究目的は、研究の方向性の検討であった。二年次の最も大きな研究目的は、研究の広がりであった。当該年の最も大きな研究目的は、研究の仕組みの構築であった。本年度はその整理となる。 研究は日本の都市形成・アジアの都市形成・欧米の都市形成に分けて取り組んでいる。 日本の都市形成は『まち路地再生のデザイン』(彰国社、2010.1月)を出版後、江戸東京において調査研究を広め、一層の展開をしている。著書としての出版を準備している。中国の都市形成は、西安交通大学と共同研究で、西安交通大学内などの近代集合住宅保存活用アンケート調査を実施した。本年度はその具体的な指針案も検討の対象にしている。 東南アジアの都市形成では、タイ・フィリピンの調査を実施した。昨年の成果(ベトナム調査)は、日本建築学会に報告した。 欧米の都市形成では、アメリカ・ニューオリンズ調査を一昨年のリバプール、マンチェスター調査と関連して研究している。埼玉新都心地区のジョン・レノン・ミュージアムの跡地利用報告書については、その成果を一部活用している。スペイン調査については、日本建築学会総合論文第10号「場所性・地域継承空間システムと都市建築のフロンティア」論文(総論、チーフエディター宇杉和夫)に一部を発表予定である。関連研究・日本建築学会「サスティナブルエリアデザインとコミュニティアーキテクト特別研究」(委員長宇杉和夫)とは、共催で埼玉県のアンケートを実施し、報告書としてまとめている。また、全国アンケートも実施し、本年度取りまとめ中である。 なお、上記したように、日本建築学会総合論文第10号は、共同研究者(中島、木多)も参加し、関連研究として位置づけている。上記特別研究では、建築学会大会時に研究協議会を実施し、その資料集をとりまとめた。
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