地方自治体との連携による歴史的建築データベースの活用に関する研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20360284
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 建築史・意匠
• 研究機関: 山形大学
• 研究代表者: 永井 康雄 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (30207972)
• 研究分担者: 池上 重康 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (30232169) ; 月舘 敏栄 八戸工業大学, 工学部, 教授 (50124897) ; 角 哲 秋田工業高等専門学校, 環境都市工学, 准教授 (90455105) ; 崎山 俊雄 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (50381330) ; 狩野 勝重 元日本大学, 工学部, 教授 (90102433) ; 川向 正人 東京理科大学, 理工学部, 教授 (10161358) ; 三辻 和弥 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (90292250) ; 砂本 文彦 広島国際大学, 工学部, 准教授 (70299379) ; 玉田 浩之 京都工芸繊維大学, 文化遺産教育研究センター, 特任助教 (70469112) ; 小俣 友輝 元北海道大学, 総合博物館, 助教 (40374194)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 歴史的建築 / データベース / 保存 / 活用 / 耐震性能評価 / 災害 / 文化財行政 / まちづくり

研究概要

国・都道府県・市区町村による指定・登録文化財及び未指定・未登録の歴史的建造物39456件の基礎データを作成した。更に位置情報及び画像情報システムを構築し、東北6県における当該建物の情報を入力した。2008年7月24日の岩手県沿岸北部を震源とする地震の災害調査によって、本データベースの有用性を確認することができた。2011年3月11日に発生した東日本大震災による歴史的建造物の被害調査では、本データベースが基本台帳として活用されている。調査は、日本建築学会建築歴史・意匠委員会、文化庁、地方公共団体、建築関連諸団体が連携して進めている。

研究成果

• [雑誌論文] 常時微動観測に基づく江戸中期三重塔の振動特性推定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 三辻和弥、永井康雄、他
  • 雑誌名: 歴史都市防災論文集 Vol.4 ページ: 165-172
  • 査読あり
• [雑誌論文] 越中滑川・岩城家史料について (2010)
  • 著者名/発表者名: 永井康雄、岡田悟
  • 雑誌名: 2010年度大会(北陸)日本建築学会学術講演梗概集 F ページ: 659-660
• [雑誌論文] 秋田における大正天皇御即位記念図書館本館(大正7年)の建築的特徴について-秋田の近代建築に関する基礎的研究 その2- (2010)
  • 著者名/発表者名: 角哲
  • 雑誌名: 日本建築学会東北支部研究報告集 PDF版
• [雑誌論文] 都市形成の変遷とまちづくり (2010)
  • 著者名/発表者名: 角哲
  • 雑誌名: プロジェクト4A研究資料 秋田県活性化のための調査研究-都市景観資源「秋田学」と知的ツーリズムの観点から- 秋田の景観とまちづくり ページ: 37-52
• [雑誌論文] 2008年岩手・宮城内陸地震による文化財被災状況 歴史的建築に対する活動 (2009)
  • 著者名/発表者名: 永井康雄
  • 雑誌名: 宮城考古学 11(招待) ページ: 81-86
• [雑誌論文] 「枠の内」を持つ古民家の常時微動観測 (2009)
  • 著者名/発表者名: 三辻和弥、永井康雄、佐々木達夫
  • 雑誌名: 歴史都市防災論文集 3 ページ: 43-50
  • 査読あり
• [雑誌論文] 歴史的建築総目録データベースを用いた地震被害調査-2008年6月14日岩手・宮城内陸地震を例に- (2009)
  • 著者名/発表者名: 永井康雄、月舘敏栄、角哲、崎山俊雄
  • 雑誌名: 3 ページ: 151-156
  • 査読あり
• [雑誌論文] 秋田における大正天皇御即位記念会館(大正7年)の建設経緯と建築的特徴について-秋田の近代建築に関する基礎的研究 その1- (2009)
  • 著者名/発表者名: 角哲
  • 雑誌名: 日本建築学会東北支部研究報告集 72 ページ: 245-248
• [雑誌論文] 2008年6月14日岩手・宮城内陸地震災害調査報告 第4章歴史的建造物の被害 2008年6月14日岩手・宮城内陸地震災害調査報告 2008年7月24日岩手県沿岸北部を震源とする地震災害調査報告 (2008)
  • 著者名/発表者名: 永井康雄
  • 雑誌名: 日本建築学会東北支部災害調査連絡会 ページ: 15-18
• [雑誌論文] 2008年7月24日岩手県沿岸北部を震源とする地震災害調査報告 第3章 文化財・歴史的建造物の被害、2008年6月14日岩手・宮城内陸地震災害調査報告 2008年7月24日岩手県沿岸北部を震源とする地震災害調査報告 (2008)
  • 著者名/発表者名: 月舘敏栄
  • 雑誌名: 日本建築学会東北支部災害調査連絡会 ページ: 39-40
• [学会発表] 常時微動観測による歴史的建造物の振動特性について (2010)
  • 著者名/発表者名: 三辻和弥
  • 学会等名: 日本建築学会東北支部歴史・意匠部会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2010-03-27
• [学会発表] 叶山願成寺 調査報告とその知見 (2010)
  • 著者名/発表者名: 狩野勝重
  • 学会等名: 日本建築学会東北支部歴史・意匠部会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2010-03-27
• [学会発表] 歴史的建築総目録データベースに求められていること (2009)
  • 著者名/発表者名: 池上重康
  • 学会等名: 2009 年度日本建築学会(東北)建築史・意匠部門研究協議会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] 「2008 年6 月14 日岩手・宮城内陸地震」被害調査を通して明らかになった諸問題 (2009)
  • 著者名/発表者名: 永井康雄
  • 学会等名: 2009年度日本建築学会(東北)建築史・意匠部門研究協議会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] 歴史的建築データベースの付加情報(位置、画像)について-京都市の近代化遺産データベースを対象に- (2009)
  • 著者名/発表者名: 玉田浩之
  • 学会等名: 2009年度日本建築学会(東北)建築史・意匠部門研究協議会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] 中国支部の動き (2009)
  • 著者名/発表者名: 砂本文彦
  • 学会等名: 2009年度日本建築学会(東北)建築史・意匠部門研究協議会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] まちづくりというアナログ世界とデータ化/デジタル化～東京理科大学・小布施まちづくり研究所の活動から (2009)
  • 著者名/発表者名: 川向正人
  • 学会等名: 2009年度日本建築学会(東北)建築史・意匠部門研究協議会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] スマートフォン(iPhone)を利用した歴史的建築総目録DBへの画像情報添付に掛かる技術開発について (2009)
  • 著者名/発表者名: 小俣友輝
  • 学会等名: 2009年度日本建築学会(東北)建築史・意匠部門研究協議会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] 日本建築学会東北支部60周年記念シンポジウム「歴史的建造物の地震被害とその対応」歴史的建築物データベースについて (2008)
  • 著者名/発表者名: 永井康雄
  • 学会等名: 日本建築学会東北支部歴史・意匠部会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] 宮城県沖地震30周年市民講座「ここまで進んだ建物の総合耐震と都市の防災」文化財&歴史的建築の防災体制 (2008)
  • 著者名/発表者名: 月舘敏栄
  • 学会等名: 日本建築学会東北支部災害調査連絡会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 20080000
• [図書] 歴史的建築リストの可能性～学会・行政・市民との連携に向けて～
  • 著者名/発表者名: 池上重康、永井康雄、玉田浩之、砂本文彦、川向正人、小俣友輝、他
  • 総ページ数: 91
  • 出版者: 社団法人日本建築学会
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://glohb-ue.eng.hokudai.ac.jp/
• [備考] 歴史的建築総目録データベース