本研究では、TiO_2とその関連材料の単結晶・エピタキシャル薄膜を用いた光電気化学研究を通じて、以下の成果を得た。 (1)TiO_2の誘電率が電界に依存することを初めて明らかにした。 (2)パルスレーザ堆積装置と電気化学システムが複合化した新装置を開発し、電気化学的手法によるTiO_2薄膜中の酸素欠損分布のその場定量評価に成功した。 (3)TiO_2中のVが還元サイトとして、銀の光析出反応を促進することを明らかにした。 (4)Nbを高濃度に添加したSrTiO3とTiO_2の光酸化作用を利用して、クラスレート型の銀酸化物の合成に成功した。
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