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2008 年度 実績報告書

超臨界ナノプレーティング法による細密高段差被覆性の結晶学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20360325
研究機関東京工業大学

研究代表者

曽根 正人  東京工業大学, 精密工学研究所, 准教授 (30323752)

研究分担者 柴田 暁伸  東京工業大学, 精密工学研究所, 助教 (60451994)
肥後 矢吉  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (30016802)
石山 千恵美  東京工業大学, 精密工学研究所, 助教 (00311663)
キーワード精密造形プロセス / 半導体配線 / 段差被覆性 / めっき / 微細プロセス技術 / ボトムアップ成長
研究概要

本申請者らは、電解質溶液と超臨界二酸化炭素のエマルジョンを形成して電気めっきを行うことにより無欠陥でレベリング性の高い皮膜が形成し得るSNP技術を開発し、その技術をナノ粒子工学と融合することにより新規な超微細半導体配線技術「発展型SNP(M-SNP)法」に発展させている。本研究では、M-SNPの電気化学反応および金属の核発生・成長の基礎を解明することを目的とし、細密高段差被覆性の結晶学的な解析を行っている。
平成20年度、φ70nm・アスペクト比2のスケールのホールを有するTEG(Test Element Group:評価用素子)への電気化学的M-SNPによる埋め込み銅配線を行なった。この結果、従来電気めっき法では埋め込み不良が出るのに対し、電気化学的M-SNPでは埋め込み不良などの欠陥が出ないことが見出された。研究計画申請時にはφ200nmであったが非常な技術的進展が得られた。
次に埋めこめられた配線の集合組織解析を行なった。計画通り断面をFIB加工し、TEMで観測したところ、ボトムアップ成長していることが明らかになった。更に厳密に解析した結果、ボトムアップ成長しているホール中の銅結晶が、双晶などの欠陥を有しない単結晶である場合と、成長方向に垂直な方向に双晶を有する場合があることがわかった。
いずれにせよ、半導体埋め込み配線にとって極めて有効な実験結果を得ることができた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Effects of Sc-CO_2 Catalyzation in Metallization on Polymer by Electroless Plating2009

    • 著者名/発表者名
      B. H. Woo, M. Sone, A. Shibata, C. Ishiyama, K. Masuda, M. Yamagata, Y. Higo
    • 雑誌名

      Surface & Coating Technology 203

      ページ: 1971-1978

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Pd-Ni-P metallic glass film fabricated by electroless alloy plating2009

    • 著者名/発表者名
      A. Shibata, Y. Imamura, M. Sone, C. Ishiyama, Y. Higo
    • 雑誌名

      Thin Solid Films 517

      ページ: 1935-1938

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Fabrication of a Novel Pd/-Alumina Graded Membrane by Electroless Plating on Nanoporous -Alumina2008

    • 著者名/発表者名
      M. Seshimo, M. Ozawa, M. Sone, M. Sakurai, H. Kameyama
    • 雑誌名

      Journal of Membrane Science 324

      ページ: 181-187

    • 査読あり
  • [学会発表] 超臨界C02を利用しためっき技術2009

    • 著者名/発表者名
      曽根正人
    • 学会等名
      表面技術協会 第119回講演大会
    • 発表場所
      山梨大学
    • 年月日
      20090316-20090318
  • [学会発表] 微小レジスト構造物一基板間の接合強度に及ぼす超臨界二酸化炭素洗浄の影響2009

    • 著者名/発表者名
      石山千恵美, 柴田暁伸, 曽根正人
    • 学会等名
      表面技術協会 第119回講演大会
    • 発表場所
      山梨大学
    • 年月日
      20090316-20090318
  • [図書] 超臨界流体技術の開発と応用2008

    • 著者名/発表者名
      曽根 正人(分担)
    • 総ページ数
      124-134
    • 出版者
      (株)CMC出版
  • [図書] 超臨界流体入門2008

    • 著者名/発表者名
      曽根 正人(分担)
    • 総ページ数
      50-54
    • 出版者
      丸善株式会社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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