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2009 年度 実績報告書

塑性加工の手法による木材のニヤネットシェイプ成形技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 20360331
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

高倉 章雄  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (40163183)

キーワード材料加工・処理 / 塑性加工 / 環境材料 / バイオマス / 廃棄物再資源化
研究概要

本研究では,木材の成形加工における加工条件,すなわち軟化および破壊(粉砕)状態,そして,その後の流動・固形化のメカニズムを解明すると共に,木材の塑性加工の手法による複雑形状製品の成形技術を確立することを目的としている.
平成21年度は,ホットプレスによる小形複雑形状部品の成形および各種塑性加工法の検討を行った.
(1)金型内における木材の流動,固形化状態検討:金型内での流動状態(特に,金型の隅部や方向が変化する部分),および固形化状態(特に形状が変化する部分)での固形化の状態を詳細に調査し,ホットプレスによる成形における問題点を明らかにした.(2)成形体の寸法精度および機械的特性の検討:成形体を半割にして,内部の密度分布および硬さ分布を調査し,成形体の強度に対する成形条件の影響を明らかにした.さらに,成形体を30分間の煮沸実験を行い、形状変化が生じない成形条件を明らかにした.(3)各種塑性加工法の検討:現在,実験で行っているホットプレスによる加工では,「金型への木材の挿入→加熱→加圧(保持)→冷却→成形体の取り出し」の工程をたどる.このため加熱・冷却時間が長くなり,実用化を考慮した場合には生産効率が非常に悪い.そこで,射出成形の利点を考慮して木材の含水率の調整が可能な加熱部と加圧部を分離させた加工装置を試作し,生産効率の向上について検討した.また,木材粉末の固形化が確認されている他の塑性加工手法(押出し加工,逐次押出し加工)について,木材の成形加工の可能性を確認した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 木材粉末のホットプレスによる複雑形状容器の成形2009

    • 著者名/発表者名
      倉松竜平
    • 雑誌名

      塑性と加工 50-580

      ページ: 404-408

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 木材バルクのホットプレスによる複雑形状容器の成形2009

    • 著者名/発表者名
      倉松竜平
    • 雑誌名

      塑性と加工 50-581

      ページ: 545-549

    • 査読あり
  • [学会発表] 密閉金型を用いた木材のホットプレス成形-流動性と形状固定性-2009

    • 著者名/発表者名
      成田昌示
    • 学会等名
      第60回塑性加工連合講演会
    • 発表場所
      長野市
    • 年月日
      2009-10-31
  • [学会発表] 密閉金型を用いた木材のホットプレス成形-固形化に対する背圧の影響-2009

    • 著者名/発表者名
      大畑剛
    • 学会等名
      第60回塑性加工連合講演会
    • 発表場所
      長野市
    • 年月日
      2009-10-31
  • [学会発表] 密閉金型を用いた木材のホットプレス成形-流動性に対する加工条件の影響-2009

    • 著者名/発表者名
      大畑剛
    • 学会等名
      平成21年度塑性加工春季講演会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2009-05-31

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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