研究概要 |
過共晶Al-Si合金溶湯に超音波を照射しながら凝固させる「ソノ凝固」では,音響キャビテーション自身が異質核となって初晶Siが微細化し,音響キャビテーションの崩壊に伴う超高圧場が非平衡・-Alの晶出核となるため,硬質の微細粒状初晶Siと粒状の非平衡・-Al相からなる特異なミクロ組織が形成される.過共晶Al-Si合金のソノ凝固プロセスとして,半溶融鋳造および連続鋳造の可能性を検討した結果,再加熱によって非平衡・-Alの一部は消滅するものの,残部・-Alは初晶Siとともに粗大化せず,形状付与後の構成相となる.
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