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2010 年度 実績報告書

マイクロウェイブ法によるナノフォーミングプロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20360348
研究機関福島工業高等専門学校

研究代表者

車田 研一  福島工業高等専門学校, 物資工学科, 教授 (80273473)

キーワードナノ発泡 / 閉孔構造 / 孔径可変性 / 粉体物性 / 残留水酸基 / 高圧気体種 / in situ観察 / マトリクス剛性
研究概要

平成20-21年度に本基盤研究をおこなうことにより明らかになったナノ発泡条件を用い,平成22年度には様々な空隙率・閉孔径・密度・空孔径を有するシリカナノフォームを作製することができた。さらにそれらをより実用材としての形態に近い粉体もしくは微粒子にすることを企図し,この条件を明らかにした。ナノフォーム中の閉孔構造は,通常の機械的粉砕の水準の操作では容易に損なわれないことが明らかになった。すなわち,通常の工業的な単位操作の範囲内では,内部のナノスケールの中空構造は保持されることがわかった。さらに加熱過程中のナノフォーム形成時のin situ観察(高速度撮影)を試み,これに成功した。予備加熱体の硬化の程度が不充分な場合は発生する気体形態の化学種はマトリクスのネットワークをすりぬけて逃散し,閉孔型の空孔を形成することはできない。これをかんがみ予備加熱の程度を上昇させたところ,マトリクスの稠密性が向上し,発生気体種をマトリクスの中にとじこめることができることが明らかになった。すなわち,ナノフォームの形成のためには,固体マトリクスの充分な予備的固化が必要不可欠である。しかし予備加熱を過剰におこなうと発生する気体のもととなる残留水酸基が急速加熱のまえにマトリクス外へ水(水蒸気)として出てしまい,ナノフォームを形成する材料としての高圧気体が発生しなくなってしまうことがわかった。予備加熱は400℃から600℃のあいだの温度でおこなうことが必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fabrication of microporous amorphous silica glass by pyrolysis of phenyl groups intercalated in sol-gel derived phenyl-modified silica glass2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Kamimura, Kengo Miyoshi, Ken-ichi Kurumada
    • 雑誌名

      Journal of Non-Crystalline Solids

      巻: 356 ページ: 1842-1847

    • 査読あり
  • [学会発表] Quest of Measurable Signals as Sources of Information for Perception of Particles, Powders and Liquids2010

    • 著者名/発表者名
      Ken-ichi Kurumada
    • 学会等名
      40th APHS Seminar in Switzerland
    • 発表場所
      スイス・チューリヒ・スイス連邦工科大学
    • 年月日
      2010-08-12

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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