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2010 年度 実績報告書

ナノリアクターによる特異な構造を有するナノ材料の創製

研究課題

研究課題/領域番号 20360358
研究機関京都大学

研究代表者

河瀬 元明  京都大学, 工学研究科, 教授 (60231271)

研究分担者 蘆田 隆一  京都大学, 工学研究科, 助教 (80402965)
三浦 孝一  京都大学, 工学研究科, 教授 (40111942)
キーワード電気二重層キャパシター / ナノリアクター / ナノ材料 / ナノカーボン / 迅速昇温
研究概要

ナノ材料は大きな比表面積やバルク固体とは異なる表面状態、量子効果などにより期待を集めているが、本研究では、従来材料と同じ構造のままサイズのみをナノメーターレベルとするのではなく、申請者らが提案した新しい概念の反応場であるナノリアクターでの合成によって、従来法では合成されていない特異な構造をもつナノ材料を創製することを目指した。熱分解反応と加水分解反応を利用してナノメーターサイズのカーボンならびにチタニア、バナジア、白金、酸化ロジウムを合成した。
提案法で作製した新規ナノカーボンのキャパシター電極への応用実証実験を行った。合成したナノカーボンと導電材のカーボンブラック、バインダーのPTFEを重量比8:1:1で混練したものを錠剤成型機を用いて直径13mmのタブレット状に成型して、電極を作製した。これを電解液である1mol/L EMIBF4プロピレンカーボネート溶液とともにセル中に入れ、キャパシターの評価を行った。従来用いられている活性炭電極に比べ、ナノカーボン電極を用いたキャパシターの方が大電流領域での静電容量低下が少なく、速度性能に優れることが分かった。比較のために高密度活性炭素繊維電極も評価したところ,高密度活性炭素繊維電極は活性炭電極とナノカーボン電極の間の速度性能を示した。これはメソ孔の発達した炭素材の方が速度性能がよいことを示している。
ナノリアクターの工業的応用には迅速昇温の方法が課題となるが,反応温度に保った高温部に試料を落下させる方式により十分な昇温速度が達成できることを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 炭素電極の構造,厚さと電気二重層キャパシターの充放電特性2011

    • 著者名/発表者名
      河瀬元明・山森智史・三浦孝一
    • 学会等名
      化学工学会第76年会
    • 発表場所
      小金井・東京農工大学
    • 年月日
      2011-03-24
  • [学会発表] ナノ細孔内での加水分解反応による金属,金属酸化物ナノ粒子の合成2010

    • 著者名/発表者名
      河瀬元明・Gerlach I.・三浦孝一
    • 学会等名
      化学工学会第42回秋季大会
    • 発表場所
      京都・同志社大学
    • 年月日
      2010-09-08

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公開日: 2012-07-19  

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