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2008 年度 実績報告書

触媒反応励起分子の検知・役割解明・利用

研究課題

研究課題/領域番号 20360360
研究機関筑波大学

研究代表者

国森 公夫  筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (60132990)

研究分担者 冨重 圭一  筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 准教授 (50262051)
キーワード赤外線化学発光 / 振動励起分子 / 触媒反応 / 反応ダイナミクス / CO酸化反応 / 分子線
研究概要

Pd,Pt,Rhなどの単結晶表面上のCO酸化(CO+O_2)反応で生成・脱離直後の振動励起CO_2分子の赤外線化学発光測定に世界に先駆けて成功させた技術を用い、工学的に重要な触媒反応に応用し、その反応ダイナミクスを解明することを目的とした。特に、環境汚染物質除去触媒反応(NO+CO,N_2O+CO,N_2O+CH_4など)については、活性向上のキーポイントになる表面酸素種(O(a))の除去で生成する振動・回転励起CO_2分子の赤外化学発光測定から、反応場効果および反応ダイナミクスを明らかにすることや、さらに、N_2Oなどから生成する発生期の酸素(解離直後のホットな酸素原子)とCO_2振動・回転エネルギーとの関係を明らかにし、メタン(CH_4)活性化におけるホット酸素原子の役割を解明することが目的となる。さらに、メタンの改質・部分酸化反応(CH_4+H_2O→CO+3H_2,CH_4+1/2O_2,→CO+2H_2)については、天然ガス(メタン主成分)の合成ガス(CO+H_2)への変換においては、発熱反応と吸熱反応が近接するためエネルギー授受も含めた反応ダイナミクスを解明することが重要であり、反応で生成する振動励起COおよびCO_2の赤外発光分光を行い、生成・脱離直前の反応素過程を明らかにすると同時に、ヒータブル分子線技術を用い、反応分子であるCH_4分子の励起により、その振動・並進エネルギー依存性から活性向上のための必須条件を明らかにすることが目的となる。本研究においては、既設の分子線真空反応装置についてスキマー付ヒータブルノズルシステムおよびターボ分子ポンプ差動排気システムを増設し、Rh(111)及びRh(110)上のCO+N_2O反応において、逆対称伸縮振動と比較して変角振動が励起しており、比較的まがった分子構造をもった遷移状態をもつことを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 赤外線化学発光法を用いたRh単結晶上のCO+NOおよびCO+N_2O反応2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺整, 他4名
    • 学会等名
      第102回触媒討論会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2008-09-26
  • [学会発表] 分子線反応装置を用いた金属表面上のNO、N_2O還元反応2008

    • 著者名/発表者名
      阪口嘉一, 他4名
    • 学会等名
      第102回触媒討論会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2008-09-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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