温暖化や食糧危機などの地球環境問題に対する海洋生態系を利用した対策技術として、深層水の利用や人工湧昇流、海洋滋養などが提唱されている。これらの技術を実用化するためには、その効果を事前に評価する必要があるが、実海域での実験はコストや社会的受容性の面から必ずしも容易ではない。また、有効な知見を得るための適切な実験計画を立てるためにはモデルによる検討を事前に行っておくことが肝要である。そこで本研究では、上述のような海域肥沃化技術の評価ツールを構築することを目的として、以下の研究を実施する。 (1)海域肥沃化の効果や環境影響を評価するための生態系モデルの開発 (2)技術導入の社会経済的な効果を検討するためのモデルの開発 (3)対象技術のポテンシャルや適地選定を行うためのツールの開発
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