• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

主翼独立制御型水中グライダーによる海洋環境モニタリングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20360397
研究機関大阪府立大学

研究代表者

有馬 正和  大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70264801)

研究分担者 山崎 秀勝  東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (80260537)
キーワード水中グライダー / 自律型海中ロボット / 群知能海中ロボット / 浮力エンジン / 海洋環境モニタリング
研究概要

本研究の目的は、主翼独立制御型水中グライダーを開発して、実海域における海洋環境モニタリングに資することである。平成20年度の研究実施計画は、(1)実海域での運用が可能な主翼独立制御型水中グライダーの浮力調整装置(浮力エンジン)の検討・開発、(2)水中グライダーの設計・開発、(3)制御用ソフトウェアの開発、(4)海洋環境モニタリングの計画・立案である。それぞれの計画に対する研究成果は、以下の通りである。(1)浮力調整装置には、「ピストン式」、「ポンプ式(油ブラダ)」、「ポンプ式(海水の注排水)」、「圧搾ガス式」があるが、詳細な検討の結果、深深度での運用を考慮して、ポンプ式(海水の注排水)を選択することにした。国内外では、要求を満たす製品がないことから、設計・開発を依頼した。(2)CFD(数値流体力学)解析による流体力の推定を行うとともに、水中グライダー耐圧容器の構造解析を行った。(3)水中グライダーの運動制御モデルを構築するとともに、現有の実験機ALEXを用いた水槽実験を繰り返し行い、制御系の設計・開発を行った。研究段階で明らかとなった問題点があり、平成20年度に完了できなかったので、研究費の繰越手続きを行い、平成21年度に研究を遂行することができた。(4)海洋環境モニタリングに必要となるセンサーの選択、解析手法の確立を目的として、研究分担者が所有する海洋乱流微細構造観測プロファイラーTurboMAPを用いて実海域での計測を試みた。本計測装置に主翼、尾翼を取り付けてグライディング実験を行った結果、準水平方向の計測が可能であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] CFD解析による主翼独立制御型水中グライダーの性能評価2009

    • 著者名/発表者名
      三輪泰寛, 池淵卓郎, 有馬正和
    • 雑誌名

      日本船舶海洋工学会講演会論文集 7K

      ページ: 45-48

  • [雑誌論文] TurboMAP-Glider プロトタイプによる実海域実験およびその挙動解析2009

    • 著者名/発表者名
      中村久人, 山崎秀勝, 長井健容, 有馬正和
    • 雑誌名

      2009年度日本海洋学会春季大会講演要旨集

      ページ: 251

  • [雑誌論文] 主翼独立制御型水中グライダー「ALEX」の開発―自律型運動制御システムの構築―2008

    • 著者名/発表者名
      市橋伸理, 池淵卓郎, 有馬正和
    • 雑誌名

      第20回ロボティクス・メカトロニクス講演会(ROBOMEC 2008 in NAGANO)論文集

      ページ: 2A1-A02

  • [雑誌論文] Development of an Underwater Glider with Independently Controllable Main Wings2008

    • 著者名/発表者名
      市橋伸理, 池淵卓郎, 有馬正和
    • 雑誌名

      Procs.of the 18th International Offshore and Polar Engineering Conference

      ページ: 156-161

    • 査読あり
  • [学会発表] TurboMAP-Glider プロトタイプによる実海域実験およびその挙動解析2009

    • 著者名/発表者名
      中村久人
    • 学会等名
      2009年度日本海洋学会春季大会
    • 発表場所
      東京大学本郷キャンパス
    • 年月日
      2009-04-05
  • [学会発表] CFD解析による主翼独立制御型水中グライダーの性能評価2008

    • 著者名/発表者名
      三輪泰寛
    • 学会等名
      日本船舶海洋工学会
    • 発表場所
      大阪大学コンベンションセンター
    • 年月日
      2008-11-12
  • [学会発表] Development of an Underwater Glider with Independently Controllable Main Wings2008

    • 著者名/発表者名
      市橋伸理
    • 学会等名
      the 18th International Offshore and Polar Engineering Conference
    • 発表場所
      Sheraton Vancouver Wall Street, CANADA
    • 年月日
      2008-07-07
  • [学会発表] 主翼独立制御型水中グライダー「ALEX」の開発―自律型運動制御システムの構築―2008

    • 著者名/発表者名
      市橋伸理
    • 学会等名
      第20回ロボティクス・メカトロニクス講演会(ROBOMEC 2008 in NAGANO)
    • 発表場所
      ビッグハツト(長野県長野市)
    • 年月日
      2008-06-07

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi