| 研究課題/領域番号 |
20360416
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| 研究機関 | 岩手大学 |
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研究代表者 |
越後谷 淳一 岩手大学, 工学部, 教授 (00005539)
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| 研究分担者 |
菊池 弘昭 岩手大学, 工学部, 准教授 (30344617)
鎌田 康寛 岩手大学, 工学部, 准教授 (00294025)
小林 悟 岩手大学, 工学部, 助教 (30396410)
村上 武 岩手大学, 工学部, 技術職員 (60466513)
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| キーワード | 格子欠陥 / 磁壁 / 照射損傷 |
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| 研究概要 |
本年度は照射模擬材であるFe-Cuモデル合金の熱時効材に対して、その磁気特性の振る舞いを実験的に明らかにすることを中心に研究を遂行した。以下、成果をまとめる。
1. 現有の磁気計測装置を用いて小型試験片のバルクハウゼンノイズ計測が可能であることを明らかにした。この結果を踏まえて、ベルギー炉で中性子線照射中の小型試験片の磁気計測に対応できるよう装置を改良し、照射材を磁気計測するだめの準備を整えた。
2. 未圧延及び冷間圧延したFe-Cuモデル合金を熱時効した場合において、バルクハウゼンノイズ特性の振る舞いを実験的に明らかにするとともに、磁壁と転位や析出物との相互作用に基づいてその振る舞いについて検討した。
3. 照射脆化模擬材であるFe-Cuモデル合金熱時効材の動的磁気ヒステリシス特性を測定し、時効過程で生じる固溶Cu原子濃度の減少と析出物形成が磁気特性に及ぼす影響について調べた。2つの組織変化が磁気特性に与える影響を分離するための、ヒステリシス損失の周波数依存性の解析モデルを提案した。
4. 磁気ヨークを用いたインピーダンス計測により、未圧延・冷間圧延したFe-Cuモデル合金熱時効材の透磁率変化を明らかにし、その変化と組織変化との対応について検討した。
5. Cu析出物以外の照射損傷組織と磁壁とのダイナミックスの検討を目的として鉄単結晶薄膜を作製し、重イオン照射した試料に対して磁気特性を調べた。
6. カー効果顕微鏡を用いた動的磁区観察のための予備実験を行った。
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