リチウムイオン電池正極として、電流密度10Ag^<-1>の高負荷作動時においても125mA hg^<-1>という高い容量を示すγ-Fe_2O_3とケッチェンブラックの複合体電極を作製することができた。交流インピーダンス解析から、複合体の示した全容量のうち、γ-Fe_2O_3のファラデー反応による容量と、γ-Fe_2O_3およびケッチェンブラックの非ファラデー反応による容量(電気二重層容量)との寄与を分離することができた。同時に、γ-Fe_2O_3粒子中でのリチウムの化学拡散係数が決定できた。また、γ-Fe_2O_3の高速電気化学反応特性を生かすことで、電気化学キャパシタ電極の疑似容量物質として利用可能となることを実証した。
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