研究課題
落葉性・木本性・一斉開葉のブナを対象にして、葉の数の季節変化、光合成能力の季節変化を調査した。その結果、葉の平均寿命は177日であった。また、葉の生涯光合成生産量2.9g/gと推定された。また群落全体の総生産量を推定したところ、有機物量で4350g/平方メートル・年となった。落葉性・木本性・順次開葉のハンノキについて同様の調査を行った。葉の平均寿命は86日であり、ブナの半分であった。それにもかかわらず、葉の生涯光合成生産量は3.3g/gであり、ブナとほとんど変わらなかった。群落全体の総生産量は3850g/平方メートル・年と推定された。草本性・順次開葉のキクイモについて、光合成能力の季節変化を調査した。光合成能力は葉の位置によって変化し、また季節的にも変化した。葉の光-光合成曲線は個体の上部と下部で大きく異なっていたが、実際に斜入する光条件を考慮すると、その反応は上下で同じであると推測された。この上下の反応は個体光合成最大化モデルで説明できることを明らかにした。常緑性・木本性のシロダモについて光合成能力の季節変化を測定した。
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