研究課題
基盤研究(B)
マメ科植物と根粒菌の相互作用によって形成される根粒は、植物の可塑性な発生研究のモデルとして非常に興味深い器官である。その形成は、根粒菌が分泌するNod factorによって誘導される。Nod factorはキチンオリゴ糖を基本格としたリポキチンオリゴサッカライドであり、これをマメ科植物が認識すると、根毛細胞において核周辺部でカルシウムスパイキングが発生し、根粒形成の開始を制御するNinやENOD40等の遺伝子発現が誘導される。本研究課題ではミヤコグサを用い根粒形成初期シグナリングの分子レベルでの解明を目指す。特に、これまでミヤコグサで特定してきたGRASファミリーに属する推定転写因子NSP1,NSP2やヌクレオポリンNUP85などの細胞・組織レベルの機能を明確にするとともに、HAR1を介した全身的なフィードバック制御機構にどのように関連するかを分子レベルで明らかにする。
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