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ヤモリ下目は有鱗目トカゲ亜目の一系統で、1100種余りの現生種を含む大きなグループである。ヤモリ下目の科レベルあるいは科内の亜科・属レベルの系統関係は、形態情報を用いて研究されてきたが、まだ不明な点が多く、各グループが持つ形態的特徴の進化過程がよく解明されていない。申請者らは、有鱗類ミトコンドリアゲノムの構造決定とそれに基づく分子系統解析(ミトコンドリアゲノミクス)に、世界に先駆けて取り組んできた。本研究では、次世代シーケンシング技術を用いたミトコンドリアゲノミクスの研究手法を確立し、ヤモリ類の分類の再検討、形態形質の進化の過程の解明、歴史生物地理に関する仮説の提案などを行う。
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