• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

膜貫通型蛋白質マイクロゾーマルプロスタグランジンE2合成酵素1のX線結晶構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 20370042
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

吾郷 日出夫  独立行政法人理化学研究所, 宮野構造生物物理研究室, 専任研究員 (70360477)

キーワード膜蛋白 / 結晶化 / X線結晶構造 / 蛋白質改変
研究概要

X線回折能に異方性がみられ、また双晶が成長する頻度が高いマイクロゾーマルプロスタグランジンE_2合成酵素1(mPGES1)の初期結晶を改良する目的で、精製条件と結晶化条件の最適化、遺伝子工学的手法による蛋白質改変を行った。その結果、双晶の成長頻度を低下させる事ができるようになった。1.精製条件を検討し、均質な精製蛋白質試料を安定して生産できるようになった。従来の精製条件では、活性を保持しCBB染色のSDS電気泳動で単一バンドとなるmPGES1を精製する事が可能であったが、一般的な蛋白質の紫外吸収プロファイルに関係する発色団だけでは説明できない紫外吸収プロファイルを示す場合があった。精製過程にコール酸骨格を持つ界面活性剤を用いる事、また溶液の塩濃度を最適化し、この点を改良した。2.X線回折能の異方性を改良するため、結晶中での分子間相互作用の増強を期し、遺伝子工学的手法によって変異を導入したmPGES1を作成した。mPGES1と同じ蛋白質ファミリーに属する膜蛋白質ロイコトリエンC_4合成酵素(LTC_4S)では、両親媒性のαヘリックスと疎水的な膜貫通ヘリックスが関与する分子間相互作用が、全く異なる結晶化条件で成長した結晶間で保存されている。mPGES1には、LTC_4Sでみられた両親媒性αヘリックスに相当する部分はアミノ酸配列の比較の上で存在しないので、LTC_4Sの両親媒性αヘリックスに相当するペプチド鎖を遺伝子工学的手法で導入した。この蛋白質を用いた結晶化では、従来と全く異なる条件で結晶成長が観察された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] プロスタグランジンE_2合成酵素1の大量発現精製と結晶化2009

    • 著者名/発表者名
      吾郷日出夫
    • 学会等名
      日本結晶学会年会
    • 発表場所
      関西学院大学上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)
    • 年月日
      20091205-20091206

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi