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2008 年度 実績報告書

FACT-ヒストン複合体の立体構造解析に基づいたヌクレオソーム構造変換機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20370043
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

千田 俊哉  独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディシナル情報研究センター, 主任研究員 (30272868)

キーワードヒストンシャペロン / ヌクレオソーム / 大量発現系 / X線結晶構造解析 / 結晶化 / ヌクレオソーム構造変換
研究概要

真核細胞生物のゲノムDNAはヒストン蛋白質(H2A,H2B,H3,H4と呼ばれる4種のサブユニットが2分子ずつ含まれる)との複合体であるヌクレオソーム構造が繰り返し単位となって構築されている。このため、発生・分化の過程や環境の変化に応じて必要な時期に必要な遺伝子を発現させるためには、ゲノム上の特定箇所のヌクレオソーム構造をいったんほどき、再び集合させるといった分子機構が必要である。FACT蛋白質は、ヒストンH2A/H2Bの集合と解離に関係していると考えられているヒストンシャペロンで、転写に関与する事が種々の生物学的、生化学的実験から示唆されてきている。本研究ではFACTの機能解析を進める為に、FACT蛋白質を含む複合体の構造解析を目指している。今年度は、結晶構造解析に必須な結晶化を行なうのに十分な量のFACT蛋白質をバキュロウィルスの発現系を用いて得る事を目的に研究を進めてきた。この結果、昆虫細胞1Lの培養から7.5mgの高度に精製された蛋白質を得ることのできる発現系・精製系を確立する事に成功した。得られた蛋白質は殆ど核酸等の不純物を含まず、結晶構造解析等の物理化学的解析を行うのに適したサンプルである事が確認されている。この蛋白質を用いて、結晶化のスクリーニングを開始した。幾つかの条件で結晶が得られたが、X線を用いた検証の結果、ほとんどが結晶化溶液に含まれる低分子の結晶である事が分かった。現在、更なる結晶化条件の探索を行なっている。また、結晶化に最適な蛋白質を得る為に、分子中の酸性領域等の除去などを検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Structure and function of the histone chaperone CIA/ASF1 complexed with histone H3 and H42008

    • 著者名/発表者名
      夏目亮
    • 学会等名
      XXI congress and general assembly of the international union of crystallography
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-08-23
  • [学会発表] Structure and function of the human histone chaperone CIA complexed with the bromodomain from TFIID2008

    • 著者名/発表者名
      赤井祐介
    • 学会等名
      XXI congress and general assembly of the international union of crystallography
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-08-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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