研究概要 |
Cdk5 (Cyclin-dependent kinase 5)は制御サブユニットp35またはp39によって活性化される神経細胞特異的なセリン/スレオニンキナーゼである。p35に結合する新規なタンパク質としてAATYK1を分離した.AATYKはキナーゼ配列を有する機能不明のタンパク質である。最近、我々はリサイクルエンドソームを細胞内に分散させることを見つけた。本研究では,AATYK1がエンドソームに集積する仕組み,および,エンドソーム形成における役割について検討した. (a) AATYKにおけるエンドソームへのターゲティング機構;AATYKはアミノ酸1317からなる巨大なタンパク質である。AATYK1を初期,後期,リサイクルのエンドソームのマーカーであるRab5, Rab7, Rab11とともにCOS-7細胞に発現したところ,大部分のAATYK1はRab11と共局在を示し,リサイクリングエンドソームに存在していた.AATYK1のN末CysをAlaにするとRab11との共局在が見られなくなることから,Cysのパルミトイル化を介してリサイクリングエンドソームに結合していることが示された. (b) AATYKによってエンドソームが分散される仕組みの解析;AATYK1はCdk5によってN末34番目のSerがリン酸化された.Ser34のリン酸化はリサイクリングエンドソーム形成過程に対する役割を,そのAlaまたはAsp変異体を用いて調べたところ,Cdk5はAATYK1のリン酸化を介してリサイクリングエンドソームの中心体近傍への集積を抑制していることが示された
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